丸の内のさくら  三菱一号館美術館の庭に咲く十月桜

三菱一号館美術館の桜

 東京駅は2つの区にまたがっています。駅の北口や中央口は、千代田区になりますが、八重洲口は中央区になります。丸の内という地名は有名なので、それが千代田区であることを忘れられがちです。
 千代田区のさくらサポーターとしては、千鳥ヶ淵の桜同様、丸の内界隈の桜も以前から気になっていました。12月初旬に三菱一号館美術館の中庭で、ひっそり咲く十月桜を見ました。木にはライトアップ用の電球が取り付けられておりました。桜は開花にエネルギーを要しますから、電球が巻きつけられたことで、より大きな負担を負っていることと思います。
 秋に咲く桜があることを知る人が少ないでしょうから、電灯の明かりが灯されて、初めて気付かれるのでしょう。
 十月桜は2か月位の間ひっそりと咲いていますから、近くを通る機会があれば、ぜひ見て下さい。
 花はほのかな紅かかった白で、木全体的を包むように花が咲いているのではなく、小さくポツリ、ポツリと枝のあちこちに咲いています。染井吉野のように一斉に咲きだす種類の桜を見馴れている人には、ちょっと物足りなさを感じるかもしれません。いろいろなタイプの桜があることを知っていただきたいです。

花のアップ
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