桜染めの国際交流

近所の桜の芽が気になるこの頃です。

昨夜は、桜話の花を咲かせてきました。場所は東京都目黒区、国際的人たちの集まりで、桜染めを体験していただきました。

染色がはじまたら質問が多く、参加者の関心の高さを感じました。

6時半からの開始でしたから、桜ごはんを炊いて、花びらをつけたおにぎりをつくりました。みな愉しそうにおにぎりをにぎって、桜染めに熱心だった人も、おにぎりへ関心がうつりました。「花より団子」は世界共通。 

男性の参加もあって、桜酒の作り方の質問がありました。そしたら、最も関心が高く「団子より酒」かもしれません。

私とこのグループの出会いは、東京アメリカンクラブで開かれた版画展に行ってからです。このグループは、版画展を主催し、その売り上げを留学に奨学金を提供しています。

版画展では、外国人の描いた日本の風景を見て、自分の活動をもっと国際的な機関に知っていただきたいと思いました。

桜染めは、桜の枝を煮た液に、白い布を入れ、煮るだけです。

枝からはピンク色が出まるので、布は桜色に染まります。

染め布を色むらにしないように、染色中はお箸でかきまわします。参加者はしゃぶしゃぶをしているようだと、とか、日本人とは違った感覚がいくつもありました。

桜の国際交流と言うと、桜を寄贈することが中心でした。寄贈した桜を見て、日本人と同じ感覚で喜んでいるとは限りません。寄贈した桜を追跡し調査した人は、日本の都合で寄贈した桜は、まず根づいていないと言っていました。

寄贈も良いけれど、植樹してからの方が重要だと思います。いま私は「日本中の桜が傷んでいて、その手入れをしないと、桜風景は次の世代に残せない。だからもっと桜へ関心をもってもらいたい」そのことを伝えています。

今回の染色教室で、日本列島の桜を紹介しながら、その実情を語ってみました。

日本人にとって、それぞれの想いの詰まった桜ですが、参加者の関心は、食べることや染色など、有用性に関心がむきました。

とても愉しい時間でした。次なる課題もみつかりました。文化が違う人に語ることは、日本語から英語への変換ではなく、もっとハートが肝心だと。

英語で桜を語る一歩を踏み出して、本日緊張のほぐれたところです。

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