桜は散ってからがおもしろい理由2 「梅干しと桜」

梅干しを漬ける頃になりました。桜と梅は、同じバラ科の植物等関係だけでなく、桜花塩漬けは、梅酢に漬けこんでつくるので、「梅干しと桜」には深い間柄なのです。

私は今年も梅干しを漬けました。 写真は梅酢が少し上がった状態です。

私は梅干しも大事ですが、桜花の塩漬けを作るには、この梅酢が必要なのです。これを白梅酢といいます。 この後、赤シソを入れてから出る梅酢は、赤梅酢と言います。

来年 桜花の塩漬けを作るために、この夏も梅干しを漬けています。

写真は私のさくら餅です。このようにさくら餅の中に桜花漬けをのせていただくと、桜の香りが2重になります。 自作の桜花漬けは、塩分控えめで、結構おいしいのです。

桜花の塩漬け 作り方
<用意するもの>
桜花 200g位
塩  50g
漬けもの用器
白梅酢 100cc位
作り方は、梅干しの要領で!

①桜花は関山(カンザン)を使うのが一般的です。八重咲きの桜花なら品種は何でもできます。塩漬けが完成した時、鮮やかな紅色にしたかったら、関山をお勧めします。

②漬けもの用器に塩を振って、花を入れます。花と塩をまんべんなく混ぜ、器の蓋をしめて3日間冷暗所で保存します。

③3日以降過ぎると桜花が塩でしんなりします。紅色塩がと液体になって、器の中にたまります。

④花を絞って、白梅酢の中に入れると、塩でしんなりした桜花の色が戻ります。

⑤白梅酢の中をくぐらせ、色が戻った桜花を絞り、天気の良い日3日間日干しします。

⑥干した桜花に塩をまぶして、完成です。

冷蔵庫で保管する。香りは半年以上保管したものが良く香ります。

<ポイント>
桜花の塩漬けで、一番大変な点は、新鮮な桜花を入手すること。花の入手は、関山という品種を持っている人を探してからです。桜の啓発活動をしていると、いろいろな人と出会います。出会いから桜花や塩漬けにふさわしい塩などのことを知りました。

実は桜染の勉強をしている時に知り合った方々から、梅干しの漬け方を学びました。

梅干しをつけるようになってから、桜花漬けの付け方を知り、それから桜花をくださる人と巡り合いました。桜花をつけるようになったら、塩について詳しい人と出会いました。

桜花の入手に限らず、好奇心のある人で、桜花漬けをしたいと思ったら、いろいろな人と仲良くすることです。人と人の間を埋めるのが桜です。

だから、桜は散ってからがおもしろいのです。

桜という誰もが知る花を介して、出会いがあります。

最初の一歩を踏み出すことが、楽しさへの導きです。

関連記事