染井吉野 1

染井吉野と言えば、サクラの中の1品種です..

このサクラが日本全国のサクラの8割~9割を占めると言われています。

写真はソメイヨシノです。花が散った後に葉がでますから、葉はついていません。

植物名カタカナ表記なので、ソメイヨシノと書きます。

サクラは、あまりにも身近にあって、誤まった情報が多く、知られていないことが多い花です。

まず、日本の国花だと思う人が多くいます。日本では国花を制定していないから国花にはならないと思うのですが、、、

しかし、都道府県では、県の花と木を制定しています。東京都の花はソメイヨシノです。

海外のサクラの話をすると、日本から贈ったものかと聞かれます。サクラは世界中に咲いているとは思われないのですが、世界各地に分布しております。昨年11月にネパールで、「桜の村」と名のつく村を訪ね、そこで桜を見てきました。

サクラの品種は、日本では250品種があると言われます。サクラを大きく分ると 「野生種」と「園芸種」にわかれます。

野生種は日本では8種類説と9種類説があります。園芸種は、野生種をかけあわせてできた品種のことです。 

染井吉野は園芸品種です。野生種の中にある「オオシマサクラ」と「エドヒガンサクラ」が掛け合わされたと言われていますが、まだ解明されていません。

写真下はオオシマサクラです。 花は白で5枚、葉と共に咲いています。この葉を塩漬けにしたのものが桜餅の葉です。念の為に申し上げますが、桜餅の葉は、きちんと食用に栽培されています。このような花が咲く木の葉を塩漬けにすることはありません。

写真下 エドヒガンサクラ(江戸彼岸桜) 花びら5枚で、薄紅色のサクラです。

日本一古いサクラは、山梨県北斗市実相寺の庭にある「山高神代桜」と呼ばれているサクラで、写真のものです。この品種はエドヒガンで、樹齢2000年とも言われています。

ソメイヨシノの出生がなぜ解明されないのか? DNA検査をしたら分るような気がしたので、サクラの保存林「多摩森林科学園」の研究者に質問しました。

染井吉野のDNA検査ができない理由を、サクラは交配を繰り返してきており、遺伝子が複雑にからみついていて解読することが困難になっていると解釈しています。 自分なりに解釈しているので、もしかしたら違うかもしれません。 

2年前 (財)日本花の会主催で、サクラ保全の研究会で、千葉大学の教授によりソメイヨシノはオオシマサクラとエドヒガンサクラの掛け合わせだと発表がありました。しかし、会場内の樹木医たちからは、まだ全てが解読されているわけではないとの反応があって、、、

ミステイリアスの理由は、江戸末期に生まれたサクラと言われているけれど、それを作った人がその原木を残していないことです。このサクラをつくった人は、後の世に日本全国に咲く花となろうは思わなかったでしょう。 この品種だけがなぜ日本全国の8割~9割も咲いているのか?これこそ問題なのです。この問題は次回に残します。

元に戻り、エドヒガンとオオシマサクラで、試みに染井吉野をつくれば良いのですが、どうやらソメイヨシノはつくれないようです。その為 いつもこの話題はうやうやになって終わります。

しかし、ソメイヨシノなんて簡単につくれると言う人が人がいます。その人の話を次回にさせていただきます。

写真は東京都大島町のペンションで撮りました。

桜好きの人は名所ばかり行きたがりますが、そこで咲いているのは染井吉野がほとんどです。この島こそ、オオシマサクラの故郷で、4月になると島全体がオオシマサクラで覆われます。それは島を包むほどだから、サクラの名所と言えます。

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